僧帽筋


2019/8/14

僧帽筋

今回は僧帽筋に関してパーソナルトレーナーとして必要な考え方です。

僧帽筋は上部・中部・下部に分けることができます。
また、筋肉の付着部は体幹と肩甲骨、鎖骨を結ぶため役割としては脊柱の操作、肩甲骨の操作となります。そして、上部は後頭骨から、下部は胸腰移行部に付着していますので、全身のアライメントや機能に大きく影響する筋肉となります。
肩関節の屈曲可動域は約170°といわれていますが、これは肩甲上腕関節のみではできません。脊柱の伸展が必要となります。
したがって肩の問題を訴えている方には必ず確認しなければならない筋肉となります。
特に三角筋が効果的に力発揮するための固定筋として機能します。
三角筋に力が入りずらい場合、僧帽筋をしっかりと機能させれば三角筋の力発揮が向上するケースは指導現場では多々あります。
肩甲胸郭関節は可動性の前に安定させることが必要になる箇所です。
肩甲骨の位置取りがしっかりとしていない状態では肩甲骨の動きはもちろん、肩甲上腕関節の接触面も変えてしまいます。
インピンジメントの原因ともなりますし、肩周りのトレーニング効率を低下させてしまいます。
肩は複合体として機能しますので他にも原因因子は多々ありますが、これくらいの知識は持っていないと肩周辺のトレーニングはリスク管理が難しくなります。

パーソナルトレーナーの付加価値を考えたときに、基本的なトレーニング指導のみでは付加価値とはなりません。
パーソナルトレーナーは運動を介して健康に寄与する(機能改善にもしっかりと対応できる)ことをマンツーマンという最高の形で行うものです。
単に身体に問題がなく健康に過ごすためにパーソナルトレーニングを受ける方はほんの一握りです。その他の悩みを持っているわけです。
私たちを必要としている方に必要なものを提供できれば良いわけです。

勉強の仕方も働き方も考えながら進めていかないと合致トレーナーとお客様が求めるものが合致しなくなってしまいます。

身体に関する知識は無限といってよいほどあります。
今持っている知識をしっかりと提供できることに変換することが重要です。

 



ブログトップに戻る

TOPページに戻る