2019/9/19

殿筋群のアプローチ

パーソナルトレーナーとして必要な知識と技術「小殿筋・中殿筋・大殿筋」

今回は殿筋群に関してお客様に多いケースを書いてみます。
殿筋群は運動面に分けると前額面で小殿筋・中殿筋となり、矢状面で大殿筋となります。
しかし、小殿筋・中殿筋・大殿筋は常に影響を受けあう連鎖があります。

おおよそ上後腸骨棘と大転子を結んだラインに大殿筋と中殿筋の重なり合っているラインがあります。この境界線で滑走不全を起こしているケースが非常に多いです。
この部分の滑走不全が起きると股関節の可動性や股関節の関節中心化に影響を必ずだしてきます。
また、中殿筋の後部線維がしっかりと機能するためには小殿筋が骨頭をしっかりと前方から安定させることがポイントとなってきます。これができなくなると関節の中心化がとれなくなり、股関節の力発揮効率が低下します。
小殿筋が機能しないと中殿筋の効率を低下させ、中殿筋が機能低下を起こすと大殿筋に影響を及ぼします。
肩関節でいう、三角筋のようなイメージで殿筋群が包み込んでいる感じです。

この殿筋群がうまく機能しなく、下肢や腰部の不具合を持っている方、ヒップアップをしたくても上手にできない方などは多いです。これを改善するとトレーニング効果を高め下肢や腰部の不具合も解消し、更にはヒップアップもできるという訳です。

もちろんグローバルに考えればこの他にも原因は多々あります。
今夏は殿筋群をローカルに考えているのみです。

結果は結果であり、私たちパーソナルトレーナーは原因をしっかりと見つけ出すことが必要となります。
原因をたくさん知るためには機能解剖学、生理学等をどれだけしっかりと知っているかです。
また、原因がわかってもそれを改善できる技術が必要となります。
わずか10年前に分かっていなかったことが今は機械の性能の向上でいろいろなことがわかってきています。
常にアップデートしていくことが必要となるわけです。

勉強量に上限はなく、たくさんの知識をもっていて損はありません。今は情報も沢山あるのでパーソナルトレーナーは必要な情報をアップデートしながら今の自分の容量に合わせてインプットし、戦略的にアプローチできるロジカルな思考が必要となります。このためには自分の中でしっかりと知識を整理してできるようにしていくことが重要です。そしてこれを相手に合わせてアウトプットしていくことも重要です。
こうして経験を常に重ね、レベルアップしていくことが必要となる訳です。
このバランスがとれていないと知っていても、できないということになってしまいます。

パーソナルトレーナー基礎コースはパーソナルトレーナーとして必要な知識と技術を最新の情報でしっかりとインプット、アウトプットしていきます。